撫子寄合(NAYO)は、東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園陸上競技場で開催された第2回世界ろう者陸上競技大会に、国際手話通訳およびボランティアを派遣しました。駒沢オリンピック公園陸上競技場は、1964年の東京オリンピックのために建設された施設で、その後も多くの国内外のスポーツイベントに使用されています。大会は11月30日と12月1日の2日間にわたり、世界中のろう者アスリートが集まって行われました。撫子寄合の国際手話ボランティアは、会場内外での日本語の案内を読み解き、海外からの来場者とのコミュニケーションをサポートしました。また、競技場内や公園内の案内業務も行いました。
撫子寄合の国際手話通訳者は、大会の技術役員、アスレチックトレーナー、医療関係者、用具・技術サプライヤーと連携し、日本手話と国際手話の2者間、または日本語の話し言葉と日本手話、国際手話の3者間の通訳を行いました。今回の大会では、スタジアムに設置されたカメラやビデオストリーミング、さらにオープンフィールドに設置された2つの大型スクリーンを活用することで、通訳方法に新しい試みが導入されました。従来、フィールドの中央に立っていた手話通訳者がスクリーンに大きく映し出され、視覚的に効果的な通訳が行われました。これにより、スタジアムの1階にいるろう者選手や観客、また観客席の高い位置にあるプレスボックスからも、通訳が手話でアナウンスする情報を確認できるようになりました。
場内の大型スクリーンには、日本手話と国際手話の通訳が表示され、左側が日本手話通訳、右側が国際手話通訳として分けられました。すべての通訳者が記者席に配置されるわけではなく、他の通訳者たちはグラウンドで、選手やコーチのために呼ばれるたびに通訳を行いました。
駒沢オリンピック公園は、2025年に開催される東京夏季デフリンピックでも使用される予定です。大型スクリーンを活用した通訳方法がデフリンピックでも採用されるかは不明ですが、撫子寄合の矢来は、このセットが非常に良いものだと感じており、特に陸上競技には適していると考えています。
最後に、ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。